私が高校3年生の時、仮免許試験に無事合格し、しばしの休憩をとった後の原付教習に緊張しているときでした。原付バイクの免許は持っていなかったので、原付に乗るのは初めてで、バランス感覚に自信のない私は、一人でぶつぶつ呟くほど本当に緊張していました。休憩が終わり、原付教習を生徒も続々集まり、指導をしてくださる教官もやってきて、緊張度は余計高まりました。まずは仕組み等を聞き、エンジンを付ける練習をして、原付にふれているうちに緊張が解けてきてだんだんと楽しくなってきました。
さあ、いざ乗ってみようとなった時に教官がニコニコしながら「今話すような事じゃないと思うんだけど、思い出したから話すね!」と話始めました。教官の友人が原付の免許を取たての頃、最初の頃は大分警戒をして走っていたそうですが、だんだん慣れてきて運転が雑になってきたそうなんです。ある時左折をしようとしたら、勢い余って思いっきり転倒したそうです。自己防衛で手をついてズルズルーと滑ったので手がすごい血まみれだったそうです。急いでバイクを起こして家路についたそうです。家についてまず、血を流そうと手を洗っていたら、あることに気づいたそうです。そう、小指がなかったそうです。それに気づいた瞬間痛さを感じながらも、小指を取り戻しにいこうとその現場に戻ったそうです。ちゃんと小指はその場に残ってて、病院に駆け込み無事戻ったそうです。「だから気をつけようねー!」とまだ20代若めの爽やかな教官が終始ニコニコ話してるのが逆に怖くて、一気に原付バイク乗る気はうせました。本当の話なのか、脅しの為に話なのか、私たちにはわかりませんが、みんなの顔が青ざめたのを私は今でも覚えてます。